こんにちは、SHOEIの家です！

今回は、重厚感のある外観が印象的な平屋の二世帯住宅、F様邸をご紹介します。

こちらのお住まいの特徴は、中庭を介して二世帯がゆるやかにつながる間取りです。
LDKや水廻りがそれぞれ独立していますが、お家の中心に配置された中庭により、
適度な距離感を保ちながらお互いの気配を感じられるよう工夫されています。

そして、ご実家を解体して建て替えを行うにあたり、元々のお家の柱や天井材などを再利用しました。
古材ならではの味わい深い経年美とモダンな空間が調和した、古民家風の内装も見どころの一つです。

外観は、親世帯・子世帯それぞれ専用のインナーガレージを構えた迫力のあるデザインです。
屋根の軒先を真っ直ぐ揃えてスッキリとさせ、重厚感のある落ち着いた雰囲気に。
中心より少し右に三角屋根を作ることで、屋根の形にも変化をつけました。

中心にある玄関には入り口を3か所（親世帯用、子世帯用、共有のエントランス）設けましたが、
格子を用いることで玄関ドアを隠してスッキリと見せました。

中央の玄関ドアを開けると、それぞれ玄関からも行き来ができる土間が広がります。
ここは、家族全員の共有スペースで、親子共通の趣味である自転車のトレーニングスペースとして利用されるそう。
中庭に出て自転車の整備も行えるよう、フラットなタイルテラスがつながっています。

お家の中心に設けた親世帯と子世帯とを行き来できる中庭です。
休日に外で食事やお酒を楽しんだり、お孫さんが元気いっぱい遊んだり、暮らしの楽しみ方が広がる
プライベートな空間です。



それぞれのLDKから相手側のLDKの様子も見えて、緩やかにつながれるのも魅力。
外からの視線を気にせずに過ごせるため、ゆったりくつろげます。

◆子世帯の居住スペース

24.5帖のLDKは、リビング部分が吹き抜けのような天井高になっており、より一層開放感を楽しめます。
高窓からも自然光が差し込み、とても心地よい雰囲気です。
リビングの天井材と梁も古民家風の色にする事で、落ち着きのある和モダンな空間に仕上がりました。

ダイニングと中庭を見渡せるキッチンは、家族の様子を見守れたり、中庭の風景に癒されたりする家事が楽しくなる場所。
パントリーも併設し、収納も十分備えました。



元のお家で使用していた木材を使用した趣のある玄関手洗いと主寝室。
手洗いスペースには形が印象的な柱を、主寝室には欄間と天井材を使い、
高級感あふれる空間を演出しました。
欄間の後方に間接照明を組み合わせ、明かりを点けると彫刻が浮き上がってみえる
ユニークな仕掛けも施しています。

リモートワークが多いご夫婦のため、それぞれ専用のワークスペースを確保しました。
サイドや頭上に収納スペースを設け、作業に集中できるシンプルな空間です。
中庭の様子も伺うことができ、仕事がひと段落した時や煮詰まった時に、
ちょっとした癒しを与えてくれます。

◆親世帯の居住スペース

親世帯の居住スペースは、おひとり住まいのため、シンプルかつコンパクトで使い勝手の良い間取りです。
天井は、元のお家の応接室にあった天井材をそのまま外して再利用しました。

玄関にも同じく元のお家で使われていた木材を手摺として使用。
独特な形がいいアクセントになっています。

元々住んでいたお家への想いも受け継いだ、F様ご家族にしか作れない
素敵なお住まいが完成しました！

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設計士：山木 洋平　
デザイナー：尾田 かほる　

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