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自然の力で守る子どもの安心──パッシブデザインの魅力

冬も夏も家族で安心なパッシブデザインの家

パッシブデザイン_軒の写真

冬になると、床から冷え込んでなかなか部屋が暖まらない。

 

夏はエアコンをつけっぱなしにしても部屋の隅々まで涼しくならず、

光熱費がどんどんかさんでいく……。

こんなお悩みを感じたことはありませんか?

 

特に、小さなお子さんがいるご家庭では、家の快適さや安全性が気になるものです。

 

・冬の心配:子どもが冷たい床で遊ぶことで「風邪をひいてしまうかも」と感じることも。

・夏の不安:エアコンの風が直接当たることで「体が冷えすぎてしまわないかな?」と思うことも。

 

親として、子どもにとって心地よく健康的な環境を整えたいという気持ちは、

とても自然なことです。

 

では、この「寒さ」「暑さ」、そして「エアコンの風が直接当たる不快感」という課題をどう解決すれば良いのでしょうか?

快適性と安心感を両立したお家として、「高性能住宅」というワードをなんとな〜く聞いたことがある方も多いのではないでしょうか?

この高性能住宅の高い性能にプラスして「パッシブデザイン」という考え方を取り入れることで、家族に優しい家づくりが叶います。

 

まずは、「高性能住宅」がどのような住宅をさすのかみていきましょう!

 


高性能の家は何が違う?

「高性能な家」とは一般的に「断熱性」「気密性」「耐震性」「耐久性」この4つの性能が高い住宅のことです。

ここでは、冬や夏の気温に関する断熱性と気密性について詳しく説明していきます。

高気密・高断熱の家イメージ

1.断熱性とは

一言で言うと「どれだけ熱が逃げやすい(逃げにくい)か」の性能です。

 

冬であれば、お家の中の暖かい空気が逃げにくく、夏であれば、外の熱が伝わりにくいお家が断熱性が高い家になります。

 

断熱性能が変わると、こんなに違う!

一般的な断熱等級4(現在の基準)から、HEAT20 G2レベル(断熱等級6相当)にUPした場合、熱の出入りが少なくなるので、空調の使用が抑えられ家全体のエネルギー効率が大幅に向上します。

例えば、40坪ほどの住宅では、年間で約30,000円もの光熱費削減が報告されています。

 

建ててから、何十年も住むことを考えるとトータルで光熱費が100万円以上安くなる可能性があります!

 

2.気密性とは

「家全体の隙間がどのくらいあるか」の性能です。

断熱性のとても良いお家でも家に大きな隙間が開いていては、そこから外気は入り放題、熱は逃げ放題になってしまいます。

 

例えば、

「穴の空いたバケツ」をイメージしてみてください。

例えば、バケツに水を入れるとき、もしバケツにたくさん小さな穴が空いていたらどうなるでしょうか?せっかく水を入れても、穴からどんどん漏れてしまいますよね。

 

家の気密性が低いと、この「穴の空いたバケツ」と同じようなことが起こります。

暖房や冷房でせっかく部屋を暖めたり涼しくしたりしても、壁や窓の隙間から空気が漏れてしまい、快適な温度が保てなくなるのです。その結果、エアコンや暖房の効率が悪くなり、余計なエネルギーを使ってしまいます。

 

高性能住宅は、熱のエネルギーが逃げにくいので、

快適な温度を少ない光熱費で実現できることがイメージできたと思います。

 

3.高性能とパッシブデザインとの関係とは?

実は、パッシブデザインにとっても高い断熱性と気密性は重要な要素なんです。

 

窓の位置や遮光を工夫して上手に自然エネルギーを取り込んでも、断熱性や気密性が低くて取り入れたエネルギーを逃してしまっては、パッシブデザインとは言えないからです。

 

お子様と暮らす際の「寒さ」「暑さ」による不安を解消するのに重要なパッシブデザインについてさらに詳しくご紹介します。

 


自然の力を活かして快適に過ごす|パッシブデザインとは?

 

パッシブデザインとは、エネルギー効率を考えた住まいづくりの中で「自然の力を最大限に活かす」設計手法のことです。

具体的には、太陽の光や熱、風を活用して、一年を通じて快適な室内環境を実現します。

パッシブデザインイメージ

 

1.太陽光の活用

実は、冬と夏では、陽の角度が違うんです。

この自然の仕組みを利用すると、太陽のエネルギーを上手に利用できます。

 

陽の光が差し込む南側に大きな窓をもうけることで、冬場に多くの太陽光を取り込むことができます。

光をたっぷりと取り込むことで暖房の使用を抑えながら、暖かく過ごすことができます。

 

夏場には季節による陽の角度の違いが活かします!

夏は陽が高いので、軒を出すことによって、光をカットすることができます。

 

2.自然の風を利用

また、風の流れを考えた設計も欠かせません。

室内の空気が流れないとホコリや人の吐き出す二酸化炭素などが溜まってしまいます。

風通しが悪いとカビなどの発生リスクも・・・

 

窓の配置を工夫し「風の道」をデザインすることで、室内の空気を常に新鮮に保つことが可能です!

 

3.空調の流れもコントロール

冷房の空気の流れをコントロールする設計も重要なポイントです。

アーチ型の天井をみたことないですか?

この形状は風を直接身体には当てずに、部屋全体に流す効果があります。

 

このような設計は、

特にお子様がいる家庭にとって健康的で快適な住環境を提供します。

 

寒い冬を暖かく過ごしながら、夏場も涼しい風が心地よく流れる家づくり

――これがパッシブデザインの真髄です。

 


具体例で学ぶ!パッシブデザインの魅力とは?

 

パッシブデザインの最大の魅力は、

「自然の力」を活用することで、機械に頼らず快適な室内環境を実現できる点です。

では、その具体的な工夫とはどのようなものなのでしょうか?

ここでは、パッシブデザインが実際に取り入れるアイデアをご紹介します。

 

ポイントは、

・入ってくる熱のコントロール

・昼の日差しを活用して照明の使用を削減

・昔ながらの「グリーンカーテン」で夏を涼しく

・断熱・気密はしっかりと確認

・風を効率的に取り入れる窓の工夫

・冬場の太陽光を蓄熱する床材や壁材

 

1. 入ってくる熱のコントロール

ブラインドによって、陽の光を遮ることで、

室内が暑くなりすぎることを防ぐことができます。

これも立派なパッシブデザインなんです!

 

ポイント:ブラインドを室内ではなく、窓の外に設置することで、効果を高めることができます!

屋内に設置するカーテンやブラインドでは、光がガラスを通過してブラインド自体が熱を持ちます。

その分お家の中が暑くなってしまいます・・・

一方で外付けブラインドは、熱が室内に入る前に遮断されるため、冷房負荷を大幅に軽減できます。

 

2. 昼の日差しを活用して照明の使用を削減

昼の日差しイメージ

陽の入りやすい南側に大きな窓を設けることで、日中は自然光で室内が明るくなります。

日光を浴びることは、健康にも良いですし、室内照明の電力消費を減らすことができるパッシブデザインの一つです。

 

ポイント:窓の配置や材質を考慮した設計が必要になります。

熱の出入りは、一般的に壁や天井よりも窓が多いと言われています。

 

3. 昔ながらの「グリーンカーテン」で夏を涼しく

夏場の強い日差しを和らげるために、窓の外に植物を植える「グリーンカーテン」も効果的です。

見た目にも自然にも優しいまさに「パッシブデザイン」

 

ポイント:葉で覆われたグリーンカーテン以外にも隙間をつくりつつ見た目も華やかにした「フラワーカーテン」もあります。

ただし、植物なので適切な管理が必要です。水をあげたり、ツルの手入れをしたりと大切に育ててあげましょう!

 

4. 断熱・気密はしっかりと確認

建物全体でパッシブデザインを実現するためには、断熱性や気密性は欠かせません!

グラスウール、気密シート(隙間を減らすためのプラスチック系素材のシート)、天然素材の羊毛などを入れることで、基本となる性能を確保しましょう!

 

ポイント:気密性は、測定することができます。

家づくりをする際は、気密測定をお願いしてしっかりと確認するようにしましょう!

 

5. 風を効率的に取り入れる窓の工夫

パッシブデザイン_風の通り道イメージ

風の通り道を計算して複数の窓の配置を調整する。

エアコンに頼らず空気を循環させる設計も、パッシブデザインの重要な要素です。

 

ポイント:風の通り道は、お家単体ではなく周りの状況にも影響を受けます。

大きな窓を設けても隣に大きな住宅が建っていてはそもそも風は入ってきません・・・

周辺環境のチェックが重要な理由の1つです!

 

6. 冬場の太陽光を蓄熱する床材や壁材

コンクリートやタイルなどは、蓄熱(日中の熱を蓄えて、夜間に放出する働き)があります。

これを利用して、冬場の暖房使用を軽減することができます!

 

ポイント:陽の入り方を考慮しないと逆に寒くなってしまうことがあるので、要注意!

 

パッシブデザインの具体例を見たところで、

これを支える裏側の技術についても触れてみましょう。

高度なシミュレーションや素材技術が、日常の快適さを支えています。

 


パッシブデザインを支える技術

 

家を快適に保つために、冷暖房に頼りすぎることなく、自然の力を活用する

――これがパッシブデザインの核となる考え方です。

その実現には、進化したシミュレーション技術や素材開発の進歩が欠かせません。

ここでは、パッシブデザインを支える具体的な技術についてご紹介します。

 

1. 効率を高める加工技術

複層ガラスの進化

窓には、断熱性能を高める複層ガラスが採用されることが一般的です。

最近では、ガラス間に特殊なガスを封入することで、断熱性をさらに向上させる技術が普及しています。

 

外付けブラインドや遮蔽物の設計

窓の外側に設置するブラインドやオーニングなどは、室内に入る熱量を大幅に削減します。

これらのアイテムは、建物の外観に調和しつつ機能性を発揮するようデザインされています。

 

2. 進化した断熱・遮熱材の開発

高性能な断熱材

近年では、断熱性能が飛躍的に向上した素材が数多く開発されています。

例えば、発泡プラスチック系断熱材や真空断熱材は、厚みを抑えつつ優れた断熱性を発揮します。

 

遮熱材の改良

遮熱材は、屋根や外壁で太陽光の熱を反射する役割を担います。

特に、アルミ系の遮熱材は夏場の屋根からの熱侵入を大幅に軽減し、冷房負荷を減らします。

 

エコ素材の活用

セルロースファイバーや羊毛など、環境に優しい断熱材も注目されています。

これらの素材は断熱性だけでなく湿度調整機能も備えており、快適な室内環境を実現します。

 

3. 精密なシミュレーション技術

・空気の流れを可視化

パッシブデザイン_空調シミュレーション

建物内外の風の動きを解析するシミュレーション技術により、窓や換気口の配置を最適化。これにより、自然換気を最大限に活用し、エアコンに頼らず空気を循環させる設計が可能になります。

 

・温熱環境の解析

室内外の温度差や熱の移動を緻密にシミュレーションすることで、季節ごとの快適性を最大化します。

これにより、夏の暑さや冬の寒さを効率よく抑えることができます。

 

・日射コントロールの精度向上

パッシブデザイン_日照シミュレーション

日射角度や季節ごとの太陽の動きを計算し、軒の出や窓の位置を最適化することで、室内に取り込む熱量を調整します。

特に、冬の日射を蓄熱する設計や夏の日射を遮る設計が、光熱費削減に大きく貢献します。

 

・快適さの裏側にある技術革新

これらの技術を組み合わせることで、パッシブデザインは単なる設計手法に留まらず、科学的な根拠に基づいた快適な住まいを提供しています。

 


東大研究室との連携で実現したパッシブデザイン

 

SHOEIでもシミュレーションや計算といった技術を活用した事例があります。

実際に東京大学の前教授が率いる Maelab の監修のもと、室内の空気循環や日照コントロールを徹底的にシミュレーションし、パッシブデザインの効果を最大化しています。

これにより、自然の力を活用した快適な住まいを科学的に実証しました。

Mae•Lab紹介バナー

1. 室内環境を徹底的にシミュレーション

Maelabでは日射や空気の動きに着目し、家全体の快適性をシミュレーションしています。たとえば、冬の日射をどのように取り込み、夏の直射日光をどのように遮るかを緻密に計算。

また、室内の空気が均一に循環するように、天井やエアコンの配置、窓の設計を検証しています。

 

この取り組みにより、エネルギー消費を抑えながら、家全体が心地よい温度に保たれる設計が実現しています。

 

2. 富山のような寒冷地に対応した性能

寒冷地では、冬の暖房効率を高めることが特に重要です。

性能を数値化した指標である Ua値 と C値 においても計算や測定で求めることができます。

 

Ua値(外皮平均熱貫流率)

建物全体の断熱性能を表す指標で、この値が低いほど外気の影響を受けにくく、室内温度が安定します。一般的な基準と比較しても非常に優れた数値です。

当社では、どのような素材を使っているか、表面積はいくつかなどの

建物のデータから算出しています。

 

C値(相当隙間面積)

建物の気密性を示す指標で、この値が低いほど隙間風が少なく、エネルギー効率が高い家であることを示します。

寒冷地で快適に過ごすために、この気密性の高さは大きなメリットです。

C値は全棟気密測定を行うことで計測しています。

 

3. 科学的データが裏付ける快適性

モデルハウスでは、実際に温度センサーを設置し、室内環境データを測定もしています。

このデータにより、夏でも冬でも室温が快適に保たれていることが明らかになっています。さらに、こうしたデータは見学時に詳しくご確認いただけます。

 


パッシブデザインを体感できるモデルハウスをご紹介

 

シミュレーションや測定、計算などから快適性を追求したモデルハウスが、富山市山室の住宅展示場に建っています。

「暮らしやすさ」と「美しさ」を両方追求したこのモデルハウスの特徴を、詳しくご紹介します。

1. デザイン性と性能を両立した空間

このモデルハウスの設計テーマは「意匠性を犠牲にしない、性能と調和したデザイン」。たとえば、大きな吹き抜けを採用することで開放感や明るさを確保しています。これにより、家族が自然に集まりたくなるような、居心地の良いリビング空間を提供します。

 

一方で、性能面にも妥協はありません。耐震等級3をクリアした堅牢な構造を備え、災害時にも家族の安全を守れる安心設計です。吹き抜けというデザイン性を追求した要素があっても、住宅の基本である「安心・安全」をしっかり担保しています。

2. 太陽光を活かす工夫

寒冷地では冬の寒さ対策が特に重要です。このモデルハウスでは、南向きの大きな窓や軒の出を活用することで、冬には日射角度の低い太陽光を効率的に取り込み、家の中を自然に暖かく保ちます。これにより、暖房器具の使用を抑えながらも快適な住環境を提供します。

 

さらに、夏場は日射角度が高くなるため、軒が太陽光を遮り、室内が暑くなりすぎないように工夫されています。このように季節ごとの太陽光をコントロールする設計が、快適な暮らしを支えています。

 

3. 空気の循環で心地よさを実現

モデルハウスでは、天井の湾曲デザインや空気の流れを考慮したエアコンの配置により、家全体が均一な温度で保たれる設計が施されています。風が直接体に当たらないよう配慮しつつ、家全体を快適な空間にする工夫が随所に散りばめられています。

 

4. 富山特有の気候に対応した断熱性能

寒冷地での暮らしでは、断熱性能と気密性が重要な要素です。このモデルハウスでは、Ua値やC値といった性能指標に徹底的に配慮した設計が施されており、外気温の影響を受けにくく、快適な室内環境を実現しています。これにより、光熱費の削減も期待できます。

 


 

「パッシブデザインの家って本当にそんなに快適なの?」そう感じたら、まずはこのモデルハウスでその違いを体感してみませんか?

文章だけでは伝えきれない、住まいの快適さを五感で確かめることができます。

SHOEIスタッフ

 

 -体感いただきたいポイント –

 

1. 実際に体感できる「快適さ」

モデルハウスでは、エアコン1台で40坪以上の空間が快適に保たれている様子をご覧いただけます。

吹き抜けのある開放的な空間でありながら、冬は暖かく、夏は涼しい。

その理由を、実際の建物を見学しながらご説明します。

 

床近くの暖かさや空気の流れの心地よさは、言葉では伝えきれないポイントです。

ぜひご自身で歩いて感じてみてください。

 

モデルハウスに入った時の「不快感を何も感じない」ことを体感してください。

2. 専門スタッフによる丁寧なご案内

見学では、スタッフがパッシブデザインの仕組みや性能について分かりやすく解説します。どのようにして快適性が生まれるのか、そして光熱費削減や健康的な室内環境が実現するのか、具体例を交えてお伝えします。

 

また、家づくりに関する疑問や不安についても、その場で気軽にご相談いただけます。「まずは知るだけ」という気持ちでお気軽にお越しください。

3.週末は予約なしでOK!まずはお気軽にお越しください

「気になるけれど、まずは少しだけ見てみたい」そんな方でも大歓迎です!

私たちのモデルハウスは、週末であれば予約なしでご見学いただけます。

お買い物やお出かけの合間に、気軽にお立ち寄りください。

(住宅公園向かいには、ショッピングモールもあります!)

 

モデルハウスの来場予約をする

 

家づくりを始める最初の一歩として、モデルハウス見学は最適です。

季節に関わらず家族全員が心地よい暮らしができるパッシブデザインをぜひ体感しにお越しください!

スタッフ一同、皆さまのご来場を心よりお待ちしております!

 

執筆:武藤 諒

監修:一級建築士 山木洋平

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