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能登半島地震から学ぶべき「住まいの耐震」

こんにちは、SHOEIの家です!

能登半島地震から、約2ヵ月。
年始早々、誰も想定していなかった大地震が石川県能登で起こり、
多くの家が倒壊してしまいました。

富山県でも大きな揺れの影響で地盤が緩んだり、
建物が傾いたりと各地で被害がでました。
これまで「富山は大きな震災が少ないから安心」と思っていた方も、
そうは言えない時代になっています。

これまでは、地震に対する関心が低いお客さまが多かったのですが、
今回の地震を受けて、「耐震性能」への関心がとても高まっています。
これから家づくりをされる方も、そのほとんどが
「家を建てるなら地震に強い家を建てたい」と思われたはずです。
そして私たちハウスメーカー側も、
「地震が発生しても壊れない、強くて丈夫な家」を作っていく責任があります。


耐震性能というと、
「耐震等級」という言葉を耳にしたことがあるかもしれません。


「耐震等級」とは、
住宅の品質確保の促進に関する法律「品確法」に沿って定められた
地震に対する建物の強度を等級に分けて表したものです。

地震に強い家を建てるには、
この【耐震等級=建物の強度】が
とても重要なポイントになってきます。

◆地震への強さを見極める「耐震等級」

耐震等級は1~3の3段階に分かれており、
数字が大きいほど建物の耐震性が高いことを示します。
しかし、同じ「耐震等級3」でも、
実は取得方法によって違いがあることをご存知でしょうか?

①品確法の基準による「耐震等級3」
②許容応力度計算(*)による「耐震等級3」

*許容応力度計算:住宅の構造計算方法の一つ。壁の強さ、部材の強さ、地盤・基礎の強さを緻密に調べ、すべての部材にかかる力を計算して家の強度を測ります。

◆「品確法基準」と「許容応力度計算」ではどのような違いがあるか?

品確法の基準による耐震等級3の計算では、
「壁量計算」と「性能表示計算」が用いられます。

・地震力や風圧力に対して必要な壁量を満たしているか?
・さらに、床・屋根の強さや、床の強さに応じた横架材接合部の強さなども検証

ただ、これらは建築基準法で定められているものの、
チェック項目に沿って耐震設計を行えば、
許容応力度計算したものと同等の耐震設計とみなされます。

つまり、細かな計算や検討を行わなくても、
仕様に沿って設計を行えば「耐震等級3」と謳ってよいということです。

でも、厳密に計算をしていないのに「耐震等級3」と言っていいなんて、
なんだか怖いですよね?


一方の「許容応力度計算」は、
住宅業界に従事している人でも、よほど専門的に行っていない限り、
その中身を十分理解できている人はほとんどいないと言われているほど
詳細な計算を行います。

屋根材や壁材、仕上げの重さ、
天井下地、壁下地、床下地、壁仕上げ、床仕上げなど…
一般的な2階建て木造住宅を1棟建てるために、
許容応力度計算にかかる期間は、最低1か月!
計算資料(許容応力度計算書)は、A4の用紙で数百枚にもなります。
このように、同じ「耐震等級3」といっても、
計算方法でレベルが全く違うのです。


実は、多くのハウスメーカーや工務店では、
①品確法の基準による計算方法
が使われています。
その理由は、許容応力度計算のように詳細に計算する必要がないので
時間短縮と費用を抑えることができるからです。


ではSHOEIの家の耐震計算はというと、
もちろん「許容応力度計算」を使っています。

より厳格で強い「耐震等級3」で家を建てるなら、
表記だけを信用せず、しっかりと担当者に確認を行うことが重要です。

◆地震対策は「制震性能」も重要!

住まいの地震対策では、「耐震性能」が注目されがちですが、
「制震」という言葉はご存知でしょうか?

「耐震」は建物を強くする構造であるのに対し、
「制震」は建物の揺れを吸収し、建物の損傷や倒壊を防ぐ役割があります。

なぜこの「制震」が大事なのかというと、
繰り返し大きな地震が起きた熊本地震など、
大地震や地震後に続く余震から、
大切な住宅を守り切れない事例が実際に起きているからです。

そこで、現在は「耐震」+「制震」で家を守ることが一般的になってきました。


SHOEIの家では、
「evoltz(エヴォルツ)」という油圧ダンパーの制震装置を導入しています。

特徴は、地震発生の早い段階から揺れを抑制してくれること。

動作精度がとても高く、小さな揺れの時点から制震力を発揮することで
地震の衝撃を1/2まで軽減してくれます。

実際に、今回の地震でもevoltzを導入されたお客さまから、
「そこまでひどく揺れなかった」という貴重な体験談をいただきました。

地震の揺れを軽減することにより、部材の痛みが最小限に抑えられて、
何度も繰り返し発生する余震にも高い耐久性があります。

なんと!
「100 万回の耐久試験でも性能低下がみられなかった」
との結果が確認されています。

ちなみに、東日本大震災で起こった震度4以上の余震は
福島県だけでも140回以上あったそうです。
このような時こそ、制震装置が大きな力を発揮して
大切な家と家族の命を守ってくれるのです。


今回は、ちょっと難しい話をしましたが、
みなさんにぜひ知っておいていただきたい内容です。
この機会に、家の地震対策について見直してみてはいかがでしょうか。

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